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山梨県弁護士会の現況
 山梨県は,日本列島のほぼ中央に位置し,北東部の秩父山塊,西部の南アルプス,北部の八ヶ岳山麓と南部の富士山に囲まれた山岳県であり,森林が県土の約78パーセントを占めています。地理的・文化的に甲府盆地を中心とする国中地方と富士北麓に広がる東部富士五湖地方と大きく二つに分かれております。このような地域区分に応じて甲府地家裁本庁の他に都留支部があります。人口は,平成15年3月1日現在で887,774人となって微増傾向とのことです。
 このような地域を支えているのが,当弁護士会であり,平成17年4月1日現在,会員数66名のいわゆる中規模単位会です。66名のうち男性が62名,女性4名となっており,又,本庁所在地の甲府市に62名,都留支部管内の富士吉田市に2名となっています。
 当会で行なっている様々な活動について紹介します。
 なんといっても様々な委員会活動が活発に行なわれています。会則上の常置委員会が9,その他の特別委員会が24あり,ほぼ全会員が何らかの委員会に所属し,平均すると一人5委員会くらいを掛け持ちで受け持っています。特に,広報,消費者問題,子どもの権利,民事暴力,刑弁センターなどの委員会は日常的に活発な活動を行なっています。
 法律相談事業は当会の活動の大きな柱となっています。現在,法律相談センターによって運営され,月曜日から金曜日まで毎日,平成7年に竣工した弁護士会館で有料の法律相談を行なっております。もちろん全会員で分担して対応しており,いつも予約で一杯の状態です。会館で行なわれるもの以外にも,県・市町村,その他諸団体から委託された外部法律相談も多数あり,活況を呈しております。
 現在,佳境にさしかかっている司法改革関連では,司法改革推進センターを中心に様々な動きに対応しています。当会では毎月全員昼食会を開催しており,半数を超える会員が一堂に会す機会となっており,最近の日弁連の状況等もこの場で周知されています。地元の山梨学院大学に法科大学院が設置されることとなっておりますが,会をあげての協力体制が取られているところです。裁判員劇,市民集会,ビラ配りに至るまで様々な諸活動が多くの会員の主体的参加によって行なわれている状況です。
 平成14年6月からは,ADRの一環として民事紛争処理センタ―を立ち上げました。訴訟にまで持っていきにくい少額事件を中心にベテラン弁護士が関与し,迅速な解決を目指しています。
 これ以外にも,刑事当番弁護士,破産管財人等の供給,行政の各種審議会・委員会等への推薦等多種多様な活動を行なっており,まさに地域における司法,地域住民に身近な司法を実践しているところです。それにつけても,今後ますます弁護士に求められる機能が増大し,会務も拡大していかざるをえない中で,今の66名の会員で対応しきれるか大いに不安を持っているところです。
 最後に弁護士偏在問題について一言。現在66名中甲府市に64名が集中しており,確かに偏在化しているといえます。しかし,山梨県の場合,甲府を中心に考えたとして,自動車で約1時間あればほぼ全域をカバーできる状況にあり,偏在はしているが過疎はない,との認識です。

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 当会は,現在66名の会員で各自個別の業務を行ないながら,さきほど述べましたように様々な会務活動に参加しています。これは,個別の業務を行ないながらボランティアで会務活動を行なうという単純な図式ではないと考えています。当会の会員の多くは,地域社会に密着しつつ業務を行なうと同時に,更に会務活動を通じて地域社会の公益に貢献し弁護士として存在意義をアピールしています。弁護士は地域社会の様々な場面において重要なファンクションを果たす存在でありたいという意欲の現われともいえ,このような存在であってこそ個別の業務の拡大充実も図りうるものといえます。
 修習生の皆さんはどのような弁護士像を持ち,あるいは持とうとしているのでしょうか。大都会で国際的な事件や大企業のビジネス最前線の事件に関わり,専門性を高めていくことは大変に有意義であり,まさに一つの弁護士の像といえます。
 これから否応無しに弁護士が増加していく中で大事なことは自分の個性と能力をどのように発揮していくかのイメージを持つことだと思います。
 もし,地域社会の中で,地域に密着し,地域の中で重要なファンクションを果たし,かつ夕日に赤く染まる富士や南アルプスの峰々を仰ぎながら,うまいワインのグラスを傾けている弁護士も悪くない,と思う方は一度当会を覗いてみたらいかがでしょう。

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「Q&A 公証実務をめぐる諸問題」山梨県弁護士会/編
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