| 江戸川を越えて・・・・・・松戸から(平成9年度) |
| 千葉県弁護士会 蒲田 孝代 |
T 上野駅からJR常磐線に乗って約20分するとJR松戸駅につきます。松戸駅は、JR線、地下鉄千代田線、新京成線が入線している駅で、都心に行くのも便利ですから、いつも駅はにぎわっています。松戸駅東口に出ると市役所、税務署、法務局、拘置支所、裁判所、松戸駅西口には弁護士会館などがあります。 裁判所は、千葉地方裁判所松戸支部、千葉家庭裁判所松戸支部、松戸簡易裁判所で、支部は、甲号支部です。支部長裁判官以下9名(※平成16年現在)の裁判官、2名の簡易裁判官がいます。松戸支部に係属する事件は大変多く、裁判官は超多忙のようです。ここで仕事をする弁護士も多忙な人が多いようにみえます。 U 松戸支部管轄区域内で開業する弁護士は、現在52名(※平成16年現在)であり、事務所は31事務所(※平成16年現在)あります。多くは松戸市に事務所がありますが、柏市にも数事務所あります。 私たちは念願であった弁護士会館を5、6年位前に持つことができ、この会館(千葉県弁護士会松戸会館)を中心に様々な活動を展開しています。会館には2名の職員謄写係2名を配し、予め割り振った担当者が毎日有料法律相談に応じています。各市役所、町役場などに会館の有料法律相談は知られていますので、紹介による有料法律相談は盛況です。法律扶助の日や会館開設記念日には無料法律相談もやっており、裁判所主催の無料法律相談にも協力しています。その他、出張法律相談も郵便局、県庁東葛支所、市役所などあり、支部の会員は地域住民の法律相談に広く寄与しています。 当番弁護士も、東葛地域(松戸支部管轄地域のことをこう呼びます)は、私たち松戸地区の弁護士が担当しており、また法律扶助審査も担当し各弁護士は積極的に扶助事件を担当しています。委員会活動は、本部の委員会活動に加えて総務委員会、研修委員会、業務対策委員会等8委員会(※平成16年現在)を設け、各分野ごとに定期的に委員会を開いています。又、破産管財業務等の実務研修会や法廷傍聴会、裁判所・検察庁との協議会などを行っています。このような支部の様々な活動は、3名の幹事(1名は支部長)が中心になって運営しています。本部の活動には各会員は全体の委員会の委員として、又、常議員には、4名(前支部幹事1名、現支部幹事1名、その他2名 ※平成16年現在)が参加し、県弁護士会全体の意思形成にも参加しています。 V 私の所属する事務所は、私以下5名(※平成16年現在)の弁護士、6名(※平成16年現在)の事務局員で構成しています。私は33期です。私たちの事務所は、松戸駅西口から歩いて2分のところにあり、裁判所も歩いて10分位のところですから大変交通の便はいいところです。 訴訟事件の特徴といえば、千葉本庁の事件よりは東京地裁の事件の方が日常的であるということです。霞ヶ関までは45分で着きますが千葉本庁には1時間30分かかるという松戸市の位置関係からくる特徴と思われます。 私たちの事務所は、まず何よりも明るい雰囲気で、外部の人は親しみ易くていいと言って下さいます。とりわけ5年前から事務所の雰囲気は明るくなったように思いますし、活気があってよいと思います。事件の種類は、相続がらみの不動産事件や売買、請負、賃貸借などの一般民事事件が圧倒的に多いです。刑事事件は、国選事件は勿論担当しますが私選事件も多く、流山中央高校事件の最高裁決定を得た事務所ということもあってか、少年事件は多く入ります。労働事件は全体の3パーセント位の割合ですが多くは労働者側代理人として仕事をしています。 事件以外の仕事としては講演や学習会の講師などがありますので鍛えられます。 私たちの事務所は、敷居の低い法律事務所をめざして設立したもので、この事務所の理想を一緒に叶えようと「友の会」がつくられています。従来は今少し存在意識がはっきりせず活動もそれ程活発ではありませんでしたが、6年位前から、友の会の役員さんたちが自覚的に諸行事を計画されたり、「友の会たより」という会報を充実させ、少年問題のシンポジウムを企画したり、事務所が担当する刑事事件をテーマに会を企画したり、「ためになる法律講座」を定期的に開催し、いずれも大好評を得ております。役員さんたちの会議は、笑い声があふれ、活発な意見交換もなされており私たち所員は頼もしく思っているところです。 事務所と友の会は顧問契約を結び、友の会からの講師要請に応じたり、共同企画で行事をしたりと協力関係にあります。若手弁護士は友の会から様々なことを学び、力量ある弁護士に成長しようとしています。 友の会は、元依頼者の方や、知人、友人もいますが、専門家(建築士、測量士など)の方も沢山おられ、未知な分野のアドバイスをうけることもでき、私たちの仕事の協力をしてもらうこともあります。 このように活発に動いている私たちの事務所ですが、悩みは仕事が多すぎるということです。私たちは、弁護士をあと1人は欲しいと願っています。最近は「江戸川を越すことにためらう若手」は少なくなっていると思いますが、積極性や研究心にあふれた若手が少ないように思います。江戸川を越して、千葉県松戸市で地域の諸課題に取り組んでくれる若手弁護士の活躍を期待したいところです。 |