群馬県高崎市より(平成10年度)
群馬弁護士会   室賀 康志

T 地域の状況
 群馬県は、大きく分けて、中毛地区・北毛地区・東毛地区・西毛地区に分けられます。
 そして、中毛地区には前橋地方裁判所本庁があり、北毛地区には沼田支部、東毛地区には桐生・太田両支部があり、私が開業している西毛地区には高崎支部があります。
 高崎支部の管轄エリアとしては、地区名のごとく群馬県の西部一帯の4市・4郡(24町村)となります。
 上記エリア内には、高崎簡易裁判所・藤岡簡易裁判所・富岡簡易裁判所があります。

U 裁判所・弁護士・検察庁について
 前橋地方・家庭裁判所高崎支部は、高崎市にあり、支部長を含めて裁判官が5名(うち2名は未特例判事補)、さらに本庁からの填補1名がおります。
 簡裁の裁判官は、簡裁判事1名と地裁の未特例判事補が兼任しています。
 地検高崎支部は、支部長を含めて正検事が2名、区検には副検事6名がいますが、現実には地検事件のかなりの部分を事務取扱により副検事がおこなっているのが実情です。
 これに対して弁護士数ですが、支部管内には36名の弁護士がおり、うち複数弁護士が所属する事務所は、6事務所(所属弁護士2名の事務所が5、3名が1)あります。
 高崎支部管内の法曹三者においては、「高曹クラブ」の名称で親睦団体を形成して、毎年1回(以前は2回開催していたようです)法曹三者(支部長はじめ判検事のみなさんが参加されています)間で日頃の業務について意見を交換する機会を設けています。
 例年、議題を事前に募る際にはなかなか意見が出てこないのが実情であり、筆者も幹事として苦労した経験がありますが、いざ意見交換会が始まると、熱のこもった議論が行われ、あとにつづく懇親会の開宴が遅れることもしばしばです。
 上記の意見交換においては、議事録をとらないことが方針とされているため、裁判所・検察庁からも活発な意見が提出され、その結果が以降の実務において反映されています。

V 私の事務所について
 私は、第一東京弁護士会に5年間登録して所謂イソ弁をしていましたが、平成4年春から出身地である高崎に戻って現在の事務所を開業し、早7年近くが経過しました。
 事件数としては、大体平均40件程度を抱えている状況にあり、訴訟外の交渉事件と調停・訴訟手続の事件がおよそ半々程度といったところです。
 高崎支部以外の事件としては、東京地・高裁を平均で約1〜2件程度抱え、本庁事件が平均で3〜4件程度という感じです。
 なお、高崎地区の他の先生方のお話をうかがうと、私の状況はかなり恵まれているようであり、皆さん東毛地区や遠方の県外事件を結構抱えておられるようです。
 国選事件ですが、平成10年は8件受任し処理しました(因みに、本稿執筆時は1月中旬ですが、本年の受任国選件数は既に2件です)。
 破産事件の管財人については、平成10年は、管財人を6件引き受けました。
 内訳としては、法人3件・個人3件(うち2件は法人とワンセットの申立案件)でした。
 従前から管財人として活動している事件の配当手続等も重なったため、管財人業務をかなりきつく感じた年でした。
 また、不在者財産管理人と相続財産管理人も平成10年はそれぞれ2件ずつ受任しました。
 東京にてイソ弁をしていた頃は、右のような財産管理人などは民法に規定があるだけのものと思っていましたが、高崎に来てから結構財産管理人に選任される機会が多いので、民法典には無駄な規定はないものだ、と感心している次第です。
 法律相談の担当については、本年は約15回(高崎市4・前橋市4・藤岡市2・安中市2・富岡市・松井田町・万場町各1)、当番弁護士の担当日は4日程度と思います(自分でも判読できない手帳を見て数えているのでやや不正確な数字である)。
 法律扶助協会からの事件は、年間1〜2件程度あります。
 本年度は、私の長男のリトルリーグの役員になってしまったため、土日祭日については朝から夕方まで休みなく少年野球のお手伝いをしているため(本稿執筆中に当チームの春の県大会出場が決定したとの報が入り、今後さらに多忙を極めそうである。)、平日のみが稼働可能であり、しかも、私自身が夕方6時以降の事務処理能力の極端な低下傾向があるため、かなり忙しいと感じている毎日です。
 開業後2〜3年の頃までは、同年代の先生方と顔をあわせると平日のゴルフ修行の日程協議を行って、しばしば平日ゴルフ研修に励んだものでしたが、最近は誰もそのようなことを口にしなくなり、年々忙しさを増すばかりのようであり、高崎管内における弁護士の数については増加が必要なのではないか、というのが、筆者の個人的な感想です。
 高崎は、新幹線・高速道路により、都心にも観光地にもアクセスに優れており、ゴルフ場も多数あることから、高崎市における開業をお勧めする次第です。