川越支部・7年生(平成13年度)
埼玉弁護士会川越支部  杉本 直樹

T 地域の状況
 埼玉弁護士会川越支部のうち、川越市には、さいたま地・家裁川越支部、川越簡易裁判所があります。裁判官の数は、民事が4名、刑事と家裁で4名、簡裁が2名です。昨年の暮れ近くに、本館の正面向かって左隣に別館が新設され、破産と執行の関係は、別館で行われています。駐車スペースも幾分増設されましたし、調停待合室も以前よりは随分充実してきました。

U 川越支部の活動について
 川越支部は会員数が50名を超え、最近は若手(期の若い)の先生方の活躍が目立ちます。
 支部では、平成12年4月から、支部独自で扶助の審査を始め、毎週水曜日が審査日で、平成13年4月からは、毎回4名の審査委員が2人ずつ2組で審査を担当しています。破産事件の扶助申立が、やはり大半を占めています。平成12年4月から平成13年3月までの審査件数は、172件で、平成13年度は、7月18日現在、63件です。埼玉県は他県に比べて、受件数が多いと言えます。ちなみに、平成12年度の東京本部の集計では、埼玉は804件で、千葉は約200件、新潟は約200件、静岡は約500件、横浜は約1000件とのことです。
 また、平成13年の5月から、支部の事務局で国選事務を担当するようになりました。平成13年5月から、7月27日までで、川越支部で受任した国選の件数は、132件になっています。概ね、一人の弁護士に月1回は、依頼が来ます。
 支部活動の中心は、毎月1回の支部例会と40期以降の会員で構成される企画委員会といえます。企画委員会では、例会での議事を予め話し合い、若手を中心に自由で活発な意見交換がなされています。毎回、支部長・企画委員長を含めて、10名前後の出席でやっています。例会は、企画委員会での話し合いをもとにして、議決したり、報告を受けたりします。出席者が、10数名であるのが、残念ですが、例会後に別の企画(例えば、本会執行部の支部訪問)が設けられているときは、20名前後の会員が出席します。例会では、中堅からベテランの先生方が主に発言され、支部内の意見調整や豊富な経験に基づく意見を発表されるなどで、バランスをとって下さいます。また、この例会で、常議員から、常議員会報告がなされ、本会ではどのようなことが議論され、どのようなことが決定されたのかが報告されるわけです。支部の会員は、どうしても川越支部での仕事が大半を占めることもあり、また、時間的な制約もあって本会の活動(委員会活動)からは、足が遠ざかってしまいがちなだけに、常議員会の報告は、貴重だと思います。
 支部の主要な行事は、支部旅行、新年会、忘年会、憲法記念日を祝う集い、修習生の支部訪問への対応などですが、最近では、裁判所との二者協議も2カ月に1度くらいの割で、行われるようになり、また、平成13年7月には、調停委員会との意見交換会も行われました。平成13年9月には、川越少年刑務所の見学も行いました。
 支部旅行は、本会の旅行と同じく、1泊2日で、2日目をゴルフと観光に分け、関東周辺に出かけ、親睦を図っています。平成13年は、伊豆長岡にでかけ、事務局の3名も参加され、会員とあわせて約25名が参加しました。
 新年会は、弁護士会が主催して、裁判所・検察庁にも呼びかけ、余興を企画して、親睦を図っています。恒例とは言えないのですが、事情が許せば、新任の裁判官・検察官の歓迎会や送別会を、やはり弁護士会の呼びかけで開くことがあります。以前には、3庁対抗ソフトボールなどもあったとのことなのですが、今は、どうしても企画倒れになってしまって、再開されていません。
 忘年会は、会員と事務局だけで行われていますが、毎年30名前後の参加を得て、行われています。
 憲法記念日を祝う集いは、ここのところ、講演と無料法律相談を軸に、川越市の中心部に会場を借りて、憲法記念日の前後の土曜日の午後に行っています。支部会員以外の講師を依頼することもあり、「少年事件」「リストラ」「成年後見」「自己破産」などをテーマとした講演を毎年やっています。
 修習生の支部訪問に際しては、企画委員長を中心に準備がなされ、小江戸川越の名所見物と裁判所・検察庁への挨拶、支部会員による講義と懇親会という内容で、修習生との交流を図っています。平成11年には、所沢の産業廃棄物処理施設の見学という画期的な企画もありました。
 こうした、支部の企画する行事で、会員相互の親睦も図れるのですが、どうしても、これは本会と同じく、メンバーが同じメンツに固定しがちではあります。これらの他にも、支部では、平成12年、『司法改革』の一環として、ドイツ裁判官物語の上映と、東京の安倍晴彦弁護士(元裁判官)による講演も行いました。
 支部の弁護士は、月に1回から2回の支部法律相談を担当し、午後の担当者が、前日午後5時から当日午後5時までの当番弁護士を担当します。当番弁護士の要請が複数になった場合、2件目は、翌日午前の相談担当者に、3件目はまた戻って午後の担当者が引き受けます。委員会派遣などが重なると、一人の弁護士の負担が過重となるため、今年から改められました。担当地域が、飯能、所沢、狭山、西入間、東入間、川越と、横に広がっているのも大変な理由です。
 法律相談の日当は、午前担当が、9000円、午後の担当が11000円で(税引前)、川越市外からの担当者には、交通費として1000円支給されます。扶助の日当は5000円、当番弁護士は6650円です。
 また、法律相談も需要が増えたため、平成12年4月から土曜日の午前・午後の枠も設けました。
 こうした、支部の活動を支えて下さる事務局には、正職員1名、パートさん3名計4名の女性がおり、最近、会員の有志2名が、事務局にパソコンを貸与して下さいましたので、体制は充実しつつあるといったところです。

V 自己紹介
 平成12年9月から、西武新宿線の本川越駅前のビルに事務所を設け、独立しました。現在は、事務局一人体制でやっています。ここのビルには、私の事務所を含めて4つの法律事務所が入っており、弁護士は延べ6人います。私の事務所は3階の中央にあり、両隣が法律事務所のため、交流もできて、お互いに助け合っていけるのは、とても良かったと思っています。弁護士間の交洗は、これからも益々重要になっていくのではないかと思っています。
 仕事は、昨年の連休明け頃から、ようやく増えだし、やっと「忙しく」なり始めましたが、正直なところ、毎月の経費負担をなんとか凌いでいるというのが実情です。
 趣味は、以前に関弁連の会報に投稿させていただいたときに、書いたのですが、ジャズ鑑賞で、もう30年以上、聴き(ソフトを収集し)続けています。多ければいいといったものでは決してありませんが、ジャズのLPが、約3500枚ほど、CDが4000枚を超えてしまいました。困ったものです。この他にも、僕の青春時代を彩ってくれた、アメリカン・ポップスやビートルズなどの音楽ソフトもあわせると、結構な数量になってしまいます。僕の愛読作家である村上春樹氏の口癖(書き癖)ではありませんが、まさに、「やれやれ。」の世界です。これからも、ジャズは聴き続けて行くでしょうが、ソフトを整理するという課題は付き纏います。

W 最近考えていることなど
 至極当たり前なことですが、弁護士にとって、とにかく健康が第一であることを痛感しています。10年、20年と弁護士としてやってこられている先生方は、偉いなあと思います。そうした長期間、大過なく(健康面は勿論基本ですが、仕事や事務所経営の面でも)やって来たこと、まさにその事に価値があると、つくづく感じるのです。
 次に、依頼者との信頼関係を築いて行くことの難しさです。独立してからは、ある程度、仕事を選ぶ自由はあるとはいえ、現実にはなかなかそうも行きません。特に、女性の依頼者には気を遣うことが多い、何故かそういう傾向がありますが、依頼者への言葉の使い方の難しさとか、いろいろな問題が派生してきます。
 それともうーつ、「先生の専門は。」と訊かれることが割りに多く、ちょっと答えに困ることがあります。川越支部では、事件の種類は種々雑多ですし、たしかに、破産や離婚、相続がらみの事件が多く、また、刑事事件も、東京の弁護士などに比べれば多いといえるのですが、ではそれが専門かと言われると、自信を持ってそうとは答えられない歯がゆさというか、そういったものがあるのです。勉強しなくては、と思っても、どうしても事件がらみでの、悪く言えば、その場しのぎの付け焼刃的、モザイク的な勉強になってしまうのです。ですから、せめて勉強したことだけでも、経験としてしっかり身に付けたいとは思って、日々やっていこうと、そのように考えています。

X 終わりに
 以上、主に川越支部のことを中心に述べさせていただきましたが、現在のところ、会員の顔と名前がほぼ一致するくらいの人数なので、会員相互、和気藹々とまでは言えないかもしれませんが、結構まとまりよくやっていると思えます。私は、現在、企画委員、扶助の審査員として支部活動にも参加していますが、これからも、事情の許す限り、川越支部で活動していきたいと考えています。どこかでお会いすることもあるかと思いますが、なにとぞよろしくお願い致します。

以上