静岡県沼津市に法律事務所を開設しての報告(平成15年度)
静岡県弁護士会  瀬野 真志

T 自己紹介
 50期,34歳,妻子あり。
 東京の箕輪法律事務所にて4年6ヶ月間の勤務弁護士を経て,平成14年10月より,静岡県沼津市に法律事務所を開設して現在に至る。
 出身地は京都府であり,沼津には地縁血縁は無い。

U 沼津支部の概要
 平成15年10月に2名の新規登録者を迎え,現在,沼津支部の弁護士数は72名となった。
 事務所は,沼津市,富士市を中心に熱海市,伊東市,下田市に各点在する。
 支部としては弁護士数も多く,市民の法的ニーズに対して相応に応えているのではないかと考えているが,それでも熱海,伊東,下田にあってはまだまだ弁護士数が足りないという印象を持っている。

V 国選事件
 国選事件は当番制を取っており,当番の日の午前あるいは午後の国選事件を当番日の弁護士が担当することとなっている。
 日によっては一度に国選事件3件ということもある。
 拘置所は沼津にあるが収容できる人数が限られているため,いわゆる代用監獄に収容されている被告人が多い。
 収容場所が近辺の警察署であればまだいいが,熱海,伊東,下田に留置されていることもしばしばあり(熱海,伊東,下田にそれぞれ留置されている3名の被告人の国選事件を一度に受けたこともある),接見にいくのもー苦労である。
 もっとも,東京とは異なり,接見にいって待たされることはあまりない。

W 法律相談
 法律相談は,弁護士会で実施しているものの他,行政その他の団体からの依頼を受けて実施しているものがある。
 クレサラ相談については件数が余りにも多いため当番制を取り,当番日にあたった弁護士が1日4件を目途にその日のクレサラ相談を一手に引き受け,クレサラ相談の負担が特定の弁護士に片寄らないような制度としている。
 事務所開設当初はやることもなかったので弁護士会から毎日のようにクレサラ相談を回してもらい処理していたが,毎日毎日クレサラの相談ばかりを受けていると,この地域の人は皆が債務超過の状態にいるのではないかと錯覚を覚えるようになってしまい,今更ながらに事件はバランス良く受けなければならないと思った次第である。

X 破産管財事件
 沼津に来る前に,地方では1人10件,20件の管財事件を引き受けるのは当たり前だと同期の弁護士に脅されていたが,沼津支部では多くの弁護士が精力的に管財事件を引き受けているため,実際には,手持2件で1件終ればまた1件というくらいのペースで済んでいる。

Y 沼津に来ての感想
 沼津に来て,体重が10キロ近く増えてしまった。
 食べ物がおいしいためついつい食べ過ぎてしまったというのも一つの要因であるが,その他に,沼津ではどこへいくのにも移動手段が自動車であり東京のころと比べて歩くことが極端に減ってしまったことも大きな原因ではないかと考えている。
 運動不足の分,ゴルフの催しには可能な限り参加しており,その甲斐があってか,ゴルフ歴7年目で初めて100のスコアをきることができた。
 沼津の人々は温暖な気候もあってか総じて温厚で,我々家族を暖かく受け入れてくれた。
 沼津の先生方も皆気さくで人見知りの私も直ぐに打ち解けることができた。
 妻も,事務所の事務員さんや幼稚園のお母さん方,また近所の人と親しくお付き合いさせてもらっているようで,ありがたく思っている。