平成14年度
    「子どものための法教育」
       〜21世紀を生きる子ども達のために〜」


あらまし刊行に寄せてはじめに目次総論書籍紹介

刊行に寄せて
 関東弁護士会連合会(関弁連)は,定期大会の折にシンポジウムを併せ開催しております。今年のシンポのテーマは「子どものための法教育――21世紀を生きる子ども達のために」ですが,このシンポに先立ち関弁連は,このテーマにつき調査研究した成果をここに出版する運びとなりました。
 今までのシンポでは,シンポ参加者に資料として「報告書」を配付するにとどまる場合がほとんどでした。しかし,参加者のみならず,シンポのテーマに関心のある多くの皆様からの資料入手のご要望に応えるため,従前から出版物とすることが望まれていました。そこで今年は,「法教育」の内容・目的・必要性などが正しく理解され,小学校低学年生から高校生までの法教育が早期に実現される契機となることを願いつつ,また,多くの皆様に本書をご活用いただき,「法教育」についての理解が深まり,法教育の実践と普及に向けて賛同者と実践者の輪が広がることを願って,単行本として出版することにいたしました。
 さて,法曹界における時代状況につき,次の2点を記しておきます。
 内閣直属の司法制度改革審議会が2001(平成13)年6月12日に出した「意見書」では,「国民」を「統治主体・権利主体」として捉え,国民が裁判に関与する「裁判員」制度の導入を提唱し,「学校教育等における司法に関する学習機会を充実させることが望まれる。このため,教育関係者や法曹関係者が積極的役割を果たすことが求められる」としています。
 また2002(平成14)年度の日本弁護士連合会(日弁連)執行部は,活動方針の6番目の柱として「法教育」を掲げて,これに積極的に取り組む姿勢を示しました。
 これらは「法教育」にとっては追い風です。本書が「法教育」実現と普及の一助となれば,関弁連と執筆者にとってこれに過ぎる喜びはありません。
 最後になりましたが,本書刊行にあたりご尽力くださった茨城県弁護士会とシンポ委員や執筆者の皆様に,心から敬意と感謝の意を表します。
2002年9月
関東弁護士会連合会
 理事長 北村忠彦