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適法的正義とは,法に正しく適合することであって,ここでは法の内容それ自体の正・不正は別にして,ともかく法が忠実に遵守され適用されているかどうかが問題とされる。 |
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A |
形式的正義とは,「等しきものは等しく,等しからざるものは等しからざるように扱え」という定式で表現されるものであり,取扱いの恣意的専断を排除し,予測可能性を担保するための形式的で画一的な制約を課する。しかし,この形式的正義の要請はいったい何を「等しきもの」と見なすのか,その実質的基準については何も語らない。 |
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B |
実質的正義は,例えば「各人に彼のものを」「各人に(努力・必要・功績など)に応じて」といった基準を導入することで正義に具体的な内容を吹き込むものである。実質的正義は,それが問題となる社会関係の区分に対応して,社会成員間の利益と負担の割当てに関する配分関係における正義(配分的正義)と,並列個人間の利得と損失の調整(侵害に対する賠償・救済や制裁をも含めて)に関する交換関係における正義(交換的正義,匡正的正義)とに分けて論じられることが多い。現代正義論の主な関心は配分的正義であり,自由,平等,効率という3つの価値の各々の概念解釈と相互関係の確定が中心争点となっている。 |
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C |
個々の事例に一般的な基準を画一的に適用するとき,われわれの正義感覚に反するようななんらかの不都合な結果が生じることがある。そのとき個別的正義(衡平)は,このような一般的基準の画一的な適用に一定の制約を課することで具体的妥当性の確保に努めるのである。 |
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D |
このような取扱いに関する一定の形式的な制約や実質的な基準とともに,その取扱いの公正な遂行過程を保障し結果への受容可能性を支えているのが手続的正義であり,これは裁判や行政過程における決定手続と紛争処理に際して紛争当事者に公正な手続と公平な配慮を提供する重要な役割を果たす。 |