関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

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第12回高齢者・障がい者権利擁護の集いについて

井上 昌幸(山梨県弁護士会)

 

 山梨県弁護士会の高齢者・障害者支援センター運営委員会の委員をしております井上昌幸と申します。

 山梨県弁護士会では,従前から,福祉関係者(市町村の地域包括職員や社会福祉士等)と継続して勉強会・協議会等を行って参りました。

 この度,当地にて,高齢者・障がい者権利擁護の集いを開催することになりましたので,この場をお借りして告知させて頂きます。

 

 高齢者・障がい者権利擁護の集いは,高齢者・障がい者の権利擁護に向けた取り組みとして,弁護士会に設置されている高齢者・障害者支援センター等の活性化や,行政や社会福祉協議会,各福祉専門職,当事者組織などとのネットワークの構築を目指し,平成16年1月以降,11回にわたり,全国各地の弁護士会で開催されてきました。そして,いずれも多数の参加者があり,開催地弁護士会や弁護士会連合会における取り組みを中心に,活発な意見交換が行われてきました。

 今年度は,「高齢者・障がい者の権利擁護支援における各関係機関の連携~虐待対応等法的支援を中心として~」というテーマを掲げ,平成26年11月21日金曜日午後1時からシンポジウムを,午後5時30分から懇親会を,山梨県甲府市で開催することになりました。シンポジウムでは,西武文理大学准教授・社会福祉士の篠本耕二氏に基調講演をしていただき,その後各福祉関係者によるパネルディスカッションを予定しています。

 高齢者・障がい者の権利擁護支援に際しては,行政,各福祉専門職,弁護士など多方面の専門職が関わることになりますが,それぞれが担当する職務のみを行うのではなく,支援に関わる各関係機関が連携して対応することにより,より充実した支援が可能になります。

 特に,平成18年4月1日には高齢者虐待防止法が,平成24年10月1日には障害者虐待防止法が施行され,高齢者・障害者の虐待につき,全国の各市町村を中心に各関係機関がその対応に苦慮されている状況かと思われますので,高齢者・障害者の虐待対応にもスポットを当てながら,われわれ弁護士を含め,各関係機関はどのように連携していくべきか,あるべき連携の姿を模索していけたらと思っています。

 連携のあるべき姿を模索するにあたっては,福祉の現場では,われわれ弁護士との連携が必要となるような法的な問題を抱えているか,抱えているとすれば,どのような事案か,法的支援が必要な事案が発生した場合に,実際にはどのように専門職につないでいるかなど,現場の状況を把握する必要があります。そこで,本集い実行委員会では,全国の各弁護士会,都道府県(高齢者分野,障害者分野),市町村(高齢者分野,障害者分野),山梨県内の福祉関係施設それぞれに宛てた6種類のアンケートを作成して送付したところ,1000通以上のご回答を頂きました。

 今回の集いは,全国を対象としたアンケートを実施しており,特に障害者虐待防止法は施行後日が浅いため,収集したデータ自体も貴重と言えるかと思いますが,これまで年数回行う研修会等を通じて培ってきた福祉関係者間のネットワークを生かし,準備会議に県担当者,社会福祉士,精神保健福祉士等のみなさんにも関わって頂いて,一緒に集いを作り上げるという試みをしている点にも特徴があります。お申し込みやお問い合わせは,こちらのページをご覧下さい。【 http://www.yama-ben.jp/sympo/747/ 山梨県弁護士会HP 】「各関係機関の連携」で作り上げる権利擁護の集い,是非多くのみなさんにご参加いただけますようよろしくお願い致します。

 この場をお借りしての告知,どうか勘弁れん!

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