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『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる 13歳からの法学入門』

『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる 13歳からの法学入門』
2019/6/20 遠藤研一郎 著
発行:大和書房 A5・208頁

【内容】
「いじめって犯罪なのか」「「表現の自由」ならネットに何を書いても大丈夫なのか」「バイト中の悪ふざけをアップしたらどんな罪になるのか」等々、学生生活を題材に、身近な出来事がどんな法律と関わりがあるか、ストーリーマンガを添えて解説した法律入門書。
10代から大人まで、おさえておきたい法律の基礎の基礎をわかりやすく解説している。
普段の生活をしていく中にある身近な事象について、各シーンごとに法的な考え方やどんな問題があるのか、どのように捉えるべきであるのかなどを知ることができる1冊となっている。
特に、中学生になれば、クラブ活動や学校行事等、社会とのかかわりを持つことが増える時期であり、自分たちの行動に責任をもつ必要が生じる場面は増えてくるだろう。
本書を読むことで、身近な出来事がどのように法律に関わっているのかを具体的に認識ができ、自分たちの行動について、その意味を考えるための第一歩となるだろう。

【目次】
SCENE1 いつもの生活に法はある―ルールのなかでいまを生きる
1-1 付き合うって、いったい何!?
〝付き合う〞と〝結婚〞って、何がちがうの(契約、婚姻)
1-2 おこづかいを増やしてほしい!!
「親権」の下にいるって、どういうこと(親子関係)
1-3 落としものはだれのもの
「私のもの」と、「みんなのため」(所有と公共性)
1-4 学校で犬を飼いたい!
人と動物って、法律上はどんな関係? (動物の法的地位、自由と責任)

SCENE2 校則なんていらない? ――ガチガチか? ゆるふわか?
2-1 制服だって自分流に着こなしたい!
「服装の自由VS制服の校則」、どっちが優先(自己決定権、リバタリアニズム)
2-2 学校にスマホを持ってきたら没収!?
スマホ禁止の校則って、必要? どこまでが禁止(法的三段論法、解釈)
2-3 ケンカをしたら即退学……!?
ルールを破ってしまったらどうなるのか(犯罪と刑罰、適正手続)
2-4 どこからが、いじめ
〝いじめ〞って、犯罪なの(いじめと刑法)

SCENE3 法はみんなの大切なものを守る―「お互いを認める」ということ
3-1 インスタにウソの投稿をしたら 「表現の自由」VS「名誉&プライバシー&肖像」(表現の自由、名誉、プライバシー、肖像)
3-2 あの子のいちばん大切なもの
何かを信じる自由、考える自由(思想良心の自由、信教の自由、消費者保護)
3-3 学級委員を選ぼう!
代表を「選んで決める」しくみって(間接民主制、選挙)
3-4 だれかを好きになる自由
LGBTの人たちの権利も、法律で守られてる(性的マイノリティと法)

SCENE4 青春の陰にも法がある――100%の青春に20%のルール
4-1 校則よりキビしいテニス部の伝統
異なる2つのルールがあるとき、どっちを守ればいい(法律と条例、成文法と不文法、悪法の拘束力)
4-2 今度の舞台、主役はどっち
こじれたもめごと、どう解決する(民事裁判)
4-3 料理部でクッキーを売ってみた
商売をするとはどういうこと(会社と法)
4-4 バイトテロで大炎上!
バイト中の悪ふざけをネットにアップしたら、どうなる(労働と法)

SCENE5 法的なバランスのとりかた ――イベント成功の陰にルールあり
5-1 合唱コンクールで順位を競う
フェアな競争をするにはどうしたらいい(競争と形式的平等I)
5-2 テスト期間がやってきた!
テストでカンニングするのは、なんでダメ(競争と形式的平等II)
5-3 ぼくは運動神経が悪い
短距離走は「足が遅くても勝てるしくみ」にしないと不平等(実質的平等、結果の平等)
5-4 修学旅行のお菓子ルールをつくろう
ルールはだれが、どんなふうにつくる(法の行為規範性、多数決原理)

以 上

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