関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

「関弁連がゆく」(「わたしと司法」改め)

従前「わたしと司法」と題しインタビュー記事を掲載しておりましたが、このたび司法の枠にとらわれず、様々な分野で活躍される方の人となり、お考え等を伺うために、会報広報委員会が色々な場所へ出向くという新企画「関弁連がゆく」を始めることとなりました。

新着記事

棋士
小山 怜央さん

今回の「関弁連がゆく」は、2023年2月に棋士編入試験(※)に合格して、棋士になられた小山怜央さんです。将棋の棋士になるには養成機関の奨励会に入会するのが通常ですが、小山さんは一度も奨励会を経験せずに棋士になられた戦後初の棋士であり、また、岩手県初の棋士でもあります。そんな初めて尽くしの快挙を達成された小山さんでしたが、決して平坦な道のりではありませんでした。中学、大学時代の二度にわたる奨励会の不合格、高校時代の東日本大震災による避難所生活、社会人時代の新型コロナによるアマ棋戦の激減など様々な苦難に遭われましたが、小山さんはどんな状況でも決して悲観せずに、前向きに将棋と向き会って棋士になる夢を実現されました。幾多の苦難を乗り越えて偉業を達成されたにもかかわらず、苦労を苦労と感じさせない淡々とした語り口が印象的で、そこに小山さんの並外れた精神力の強さを感じました。今回は棋士になるまでの様々なご経験についてお話を伺いました。

【※棋士編入試験】 棋士になるには通常、奨励会三段リーグの上位2名に入って四段に昇段する必要があるが、棋士編入試験とは、合格すると三段リーグを経ることなく四段(プロ)になることができる2014年に制度化された試験のこと。主要アマ棋戦で上位に入るとプロ公式戦に出場できるが、公式戦で「10勝以上かつ勝率6割5分以上」という成績で受験資格が与えられる。試験では新人棋士5名と対戦し、3勝すると棋士になることができる。

記事を読む

PAGE TOP