

【内容】
本書は、たくさんのサルと数家族のウサギが住んでいる国である「サル山共和国」を舞台に、そこで巻き起こる様々な出来事をきっかけにして、憲法的な考え方や法解釈を学ぶことができる書籍です。
憲法論としては、「思想良心の自由と信仰の自由」「表現の自由と名誉棄損」「教育を受ける権利」などが本編の主なテーマですが、難しい専門用語は一切無く、おさるのトーマスやうさぎのヤスヒコら登場人物を通じたストーリーを追うことで、小中学生にも容易に理解できる内容となっています。
それらストーリーを通じて、「国家権力や法律には、どんなことでも従わないといけないの?」「真実なら何でもネットに書き込んでいいの?」「全体の幸せと一人の幸せ、どう調整するの?」「多数決って絶対なの?」という、素朴ながらも難しい問題に、「なるほどパワー」すなわち説得力という視点から道筋を示そうとし、法的リテラシーを育むというのが本書の目的です。
実際の最高裁判例をモチーフにしたストーリーもあり、読みやすさの一方で非常に奥深い内容となっています。憲法論以外にも、「そもそも法律って何?」「法解釈って何?それって必要なの?」といった法律論の基礎もわかりやすく解説しています。小中学生はもちろん、大人にもおすすめできる一冊です。
【目次】
第1話 ウサギのひっかきっこ(1)──出たな、モンスター「法律」
・「ひっかきっこ」が始まる
・「法律で決まってるんだ」
【解説】法律って、なんだ?
第2話 ウサギのひっかきっこ(2)──「法律で決まってる」で終わりじゃないんだ
・憲法のほうが法律より上
・憲法で保障された基本的人権
・憲法の読み方
【解説】憲法や法律は「解釈」しないと使えない
第3話 サル山掲示板に書かなくっちゃ──法が個人を守る、それってどうやって?
・リサの事件とサル山掲示板
・名誉棄損だとおどされて
・本当のことを言うのは表現の自由で守られる
【解説】法律のなかに基本的人権がかくれてる
コラム&コミック わかってもらえる「理由」の説明のしかた
──なるほどパワー比べ、どうやってやるの
第4話 木登りアスレチックをあきらめる?──法がめざす「みんなの幸せ」って、なんだろう?
・「みんなの楽しみ」、みんなってだれ?
・「最大多数の最大幸福」と「ひとりの権利」
・お金がなくても対等な市民として尊重される
【解説】基本的人権って、なんのため?
日本国憲法(つぶやき付き)
以 上