

【内容】
本書の第一章では、親の教育する権利が憲法上どのように位置づけられるのかを論じつつ、2026年4月に施行される共同親権との関係等にも触れられており、第二章では、教育に関する憲法規定と教育法の体系との関係について検討し、教育現場の課題についても指摘がなされています。
そして、第三章では、校則に関する裁判例を複数紹介し、校則の位置づけについて考察しています。また、制服問題の考え方や教科書検定の問題についても整理されています。
第四章では、給食やいじめ問題と教育との関係について考察されていますが、いじめ問題に関する教育は、「道徳教育」ではなく「法教育」」であるという指摘がなされています。
本書には、「『法的発想』で『子どものため』を見つめ直す」という内容で、著者である木村草太氏と教育社会学者である内田良氏との特別対談が収録されていますが、探求型・双方型授業や全人格的評価の問題点について議論をしていたり、「社会の一部としての学校」という視点で校則を整理しているなど、非常に興味深い内容になっています。
【目次】
はじめに なぜ憲法から考えるのか?
日本国憲法(抄)
第一章 親の権利はどこまでか―― 親権、PTA
第二章 「学校」は何を果たすべきか
第三章 誰が教育内容を決めるのか―― 校則、制服、教科書
第四章 学校を「安全」な場所にするために――給食、いじめ
補論 男女別学・男女別定員制と平等権
特別対談 「法的発想」で「子どものため」を見つめ直す 内田良(教育社会学者)
おわりに
主要参考文献一覧
以 上