関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

法教育法教育

平成25年度(平成25年8月8日)

 法教育セミナーは,法教育に取り組む教員や弁護士等の「法教育の担い手」育成のための研修です。
 平成25年度には,8月8日に,弁護士会館の第一東京弁護士会講堂にて,都内及び近県の中学校教員14名の参加のもとで開催しました。
 セミナーでは,後藤直樹委員長による「法教育とその獲得目標」についての講義と参加者に法教育の授業を実体験していただくための2つのプログラムを実施しました。
 プログラムのひとつは,「配分的正義」(教材の詳細は「配分的正義」をご覧ください。)。

 この「配分的正義」のプログラムは,平成23年度関弁連シンポジウム「これからの法教育-教育現場,研究者と法律実務家との連携-」の研究活動の中で,授業実践として取り上げたテーマです。
 都内の中学校で実際に教員が実施した授業を再現し,教員の方々には生徒になったつもりでプログラムに参加していただいたあと,実際の授業の様子を撮影したVTRを視聴しました。
もうひとつのプログラムは,「刑事模擬裁判・模擬評議の活用について」(教材の詳細は「強盗致傷事件(杉浦よね)」をご覧ください。)。

 中学3年生の公民の「司法」の単元で,刑事裁判のしくみを学ばせる目的で模擬裁判を用いる学校が増えているようですが,今回のセミナーでは,シナリオを用いた刑事模擬裁判の実演のあと,参加者を「検察官」・「弁護人」・「裁判所」の3グループに分け,それぞれのグループで「論告」「弁論」「判決」を考えて発表していただくという試みをしました。
 2つのプログラムに参加していただいたあと,今度は教師の視点にたって,弁護士を交えたグループディスカッションを行い,教材,授業の進め方,授業実践の上での弁護士との連携の仕方等について意見交換を行いました。
 今回のセミナーは,参加者は少数であったものの,参加していただいた教員の皆さまには大変好評で,「このようなセミナーを定期的に開催して欲しい」などというご意見もいただきました。

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