関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

法教育法教育

平成27年度(平成27年7月24日,7月27日,8月19日)

 法教育セミナーは,法教育に取り組む教員や弁護士等の「法教育の担い手」育成のための研修です。
 平成27年度には,7月24日に東京都の委員所属事務所にて,7月27日に静岡県三島(商工会議所)にて,8月19日に埼玉県大宮(さいたま市宇宙劇場)にて,それぞれ開催し,参加された教員は合計26名に及びました。
 セミナーでは,「民事裁判と刑事裁判について」という導入プログラムに引き続いて,参加者に法教育の授業を実体験していただくための2つのプログラムを実施しました。
 プログラムのひとつは,「『追っかけマップ』出版差し止め請求事件」(教材の詳細は「『追っかけマップ』出版差し止め請求事件」をご覧ください。)。

 教育現場では,小学6年生の社会科で「憲法と人権」について,中学3年生の公民で「新しい人権」「公共の福祉」「民事訴訟制度」などを学習しますが,時間数が限られていることもあり,ともすると表面的な学習に終始してしまい,なかなか核心部分まで踏み込めないようです。
 この「『追っかけマップ』出版差し止め請求事件」は,この核心部分にまで踏み込むことをめざしたものです。
もうひとつのプログラムは,「刑事模擬裁判・模擬評議の活用について」(教材の詳細は「強盗致傷事件(杉浦よね)」をご覧ください。)。

 中学3年生の公民の「司法」の単元で,刑事裁判のしくみを学ばせる目的で模擬裁判を用いる学校が増えているようですが,今回のセミナーでは,シナリオを用いた刑事模擬裁判の実演のあと,参加者を「検察官」・「弁護人」・「裁判所」の3グループに分け,それぞれのグループで「論告」「弁論」「判決」を考えて発表していただくという試みをしました。
 2つのプログラムに参加していただいたあと,今度は教師の視点にたって,弁護士を交えたグループディスカッションを行い,教材,授業の進め方,授業実践の上での弁護士との連携の仕方等について意見交換を行いました。
 今回のセミナーは,平成26年度同様,参加者も多数にのぼり,「セミナー以外にも勉強会などがあれば参加したい。」と法教育勉強会にもつながるご意見を頂戴するなど,大変好評でした。

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