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第6回こども憲法川柳 "憲法"ってなに?

憲法委員会委員 梅村 大樹(山梨県弁護士会)

  

関弁連では、今年もこども憲法川柳を募集しています。毎年、憲法について、面白い川柳が応募されています。

でも、そもそも「憲法」ってなに? という方もおられると思います。

そこで、簡単に憲法について紹介します。

 

「憲法」とは、教科書では「国の最高のきまり」と書かれていることがあります。

憲法は、国家を形作るもので、国家権力が守らなければならない約束事です。

「国家権力がしでかした失敗への反省から作られた張り紙のようなもの」(木村草太・『憲法学者の思考法』)と表現する人もいます。

 

日本では、日本国憲法という憲法が定められています。

日本国憲法も、日本の国家権力が暴走しないように約束事を定めています。

そして、日本の国民がそれぞれ個人として尊重されて、その権利が保障されるように、守られるべき権利が書かれています。

憲法について考えるということは、国家権力にどのような約束事を守らせるべきか、我々の権利(人権)がどのように保障されるべきかを考えるということになります。

  

このような憲法は、実は私達の生活にとって身近なものです。

日本国憲法では、表現の自由(21条)が保障されています。自由に物を言い表現することは、この国のあり方を考え、より良い生活をするために大事なことです。

一方で、最近ではSNSによって人を傷つけてしまう場面もでてきています。SNSでの表現には、法律を作って制限すべきでしょうか。表現の自由をどう考えるべきでしょうか。

同性婚や、選択的夫婦別姓は、今の日本の法律では認められていません。これは、個人の尊重(13条)との関係でどうでしょうか。

憲法の改正も話題になっています。今年は戦争の話題がよく出ていますが、平和主義をかかげた憲法9条を改正すべきでしょうか。そのままにすべきでしょうか。

緊急事態条項を作ったり、憲法改正の要件を変えたりしたほうがいいでしょうか。

  

憲法が関係することがらはたくさんあり、私達の身近な生活にもかかわっています。

みなさんもそうした話題にふれながら、憲法について川柳にしてみてください。

参考に、これまでの受賞作品を掲載します。

みなさんの作品をお待ちしています。

お申し込みはこちらから→ https://forms.gle/n65QwovArdbQRrdbA

(締切は2022年11月10日)

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